御茶ノ水駅
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御茶ノ水駅
御茶ノ水橋から見た御茶ノ水駅
(2023年5月)
おちゃのみず
Ochanomizu

右下は新御茶ノ水駅
所在地東京都千代田区文京区
所属事業者

東日本旅客鉄道(JR東日本・駅詳細

東京地下鉄(東京メトロ・駅詳細

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御茶ノ水駅(おちゃのみずえき)は、東京都千代田区文京区にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京地下鉄(東京メトロ)のである。

神田川(外堀)南側(千代田区側)にJR東日本の駅が、北側(文京区側)に東京メトロの駅がある。所在地は、JR東日本が千代田区神田駿河台二丁目、東京メトロが文京区湯島一丁目である。
乗り入れ路線

JR東日本の各線(後述)と、東京メトロの丸ノ内線が乗り入れる接続駅である。また、各路線に駅番号が付与されている。

JR東日本:各線(後述)

東京メトロ: 丸ノ内線 - 駅番号「M 20」

JR東日本の駅は、当駅の所属線である中央本線と、当駅を終点とする総武本線(支線)との分岐駅となっている。中央本線の当駅以西(新宿方面)は急行線(快速線)と緩行線との複々線区間である。急行線には東京駅発着の中央線快速電車が、緩行線には総武本線(錦糸町駅方面)と直通運転を行っている中央・総武線各駅停車が乗り入れる。2020年(令和2年)3月13日までは早朝・深夜帯(始発 - 概ね午前6時過ぎと概ね翌日午前0時過ぎ - 終電まで)に限って東京駅発着で中央緩行線に乗り入れる各駅停車も運行されていたが、同年3月14日のダイヤ改正に伴い[報道 1][報道 2]、中央・総武緩行線当駅折り返し発着は廃止となり、すべての時間帯で千葉駅 - 当駅 - 三鷹駅の直通運転となっている(これに付随して、その時間帯に運行していた東京駅発着の中央線各駅停車も廃止され、こちらは終日快速以上の優等列車のみの乗り入れとなった)。

中央線(快速):急行線を走行する中央本線の近距離電車。八王子駅・高尾駅方面の列車の他に、立川駅から青梅線へ直通する列車も運行 - 駅番号「JC 03」

中央・総武線(各駅停車):緩行線を走行する中央本線の近距離電車。当駅以西は中央本線を走行し、当駅以東は総武本線支線を経由し、錦糸町駅から総武本線へ走行する[注 1]。 - 駅番号「JB 18」

またJR東日本の駅は、特定都区市内制度における「東京都区内」、類似の制度である「東京山手線内」に属している。
歴史

駅名の元となった地名の由来については御茶ノ水を参照。
甲武鉄道による開業甲武鉄道御茶ノ水駅(1905年)大正時代の御茶ノ水駅

現在の中央本線の新宿 - 八王子間は、私鉄甲武鉄道が建設した。その後甲武鉄道は東京市街地中心部への路線延長を図り、1895年(明治28年)4月3日に飯田町駅まで蒸気機関車による運転で開通した[1]。この飯田町駅は飯田橋駅よりも東側にあった駅で、後に貨物駅となり1999年(平成11年)に廃止となった。さらに甲武鉄道は、列車運転本数の増加を図るとともに、蒸気機関車の運転による音や煤煙の公害を軽減する目的もあって、路線の電化を行って電車の運転を開始し、路線の市街地方面へのさらなる延長を行った。こうして1904年(明治37年)12月31日に飯田町から御茶ノ水までの路線が当初から複線電化で開通し、御茶ノ水駅がこの際に開業した[1]。御茶ノ水 - 中野の間で1日28往復、新宿までは10分間隔の運転であった[2]。当初の御茶ノ水駅は現在地よりも新宿寄り、御茶ノ水橋を挟んで反対側にあった。当時の駅舎の跡地には神田警察署お茶の水交番が所在している[3]。駅舎は洋風木造平屋建て[4]、またプラットホームは相対式ホーム2面2線であった[5]

この区間の建設に当たっては、東京市区改正委員会から道路への影響を避けるように求められ、結果として外濠の内側を走る経路が選択された。また土手や崖地の景観をできるだけ保全するように求められ、さらに湧水にも苦しめられる難工事となった。こうした条件から、御茶ノ水駅は神田川と崖が迫る狭隘な場所に建設される結果となった[6]

甲武鉄道はさらに御茶ノ水駅より東側の区間の建設を進めていた。しかし1906年(明治39年)10月1日に鉄道国有法により甲武鉄道は国有化され、御茶ノ水駅は国有鉄道の駅となるとともに、御茶ノ水駅より東への延長工事も国鉄へ引き継がれた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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